木材博物館は国産材及び、世界中の木材の種類、特徴などをご紹介している木材図鑑です。

ウォールナットクルミ科 | 広葉樹

ウォールナット板目
▲ ウォールナットの板目
ウォールナットの板
原産地
ブラックウォールナットはアメリカでしか見られない材でアメリカ中央部のみに生育しています。
比重
気乾比重:0.64
強度
硬い
ウォールナット柾目
▲ ウォールナットの柾目
ウォールナットの木
その他の名称
ウォールナット、ブラックウォールナット、アメリカンウォールナット、バージニアウォールナット、ブラックヒッコリーナット、ウォールナットツリー、カナディアンウォールナット
学名:[Juglans nigra]
価格帯
やや高価
色調
辺材はほとんど白に近い色で、心材伐採時は薄褐色ですが、時間が経過することで暗茶褐色に変わっていきます。
特徴
日本では単にウォールナットといった場合、一般的にはこのブラックウォールナットの事を指します。ブラックウォールナットはヨーロピアンウォールナットの代替品として見られていた時期もあったようですが、現在では優れた木材として認識されており、高い地位を確立しています。

樹高は30~40m、胸高直径1.2~1.8mに達し、樹幹は真っ直ぐに伸び、廃材率が極端に低いという特徴を持っている事から、コストパフォーマンス的な視点から見ても木材としての価値が高い樹種だといえます。

ウォールナットの材質の特徴は割れにく上に程よい硬さがあって非常に加工しやすい事で塗装をしなくても表面がウォールナット特有の艶のある美しい濃い褐色がでる為、見た目的にも申し分のない魅力的な木です。

乾燥の際には注意が必要ですが乾燥後の狂いは少ないので安心して使用できます。
下穴を開けなくても釘打ち、ネジ止めが問題なくでき、表面を美しく見せる為の艶出し材なども非常に良く吸収します。耐久性にも優れており、心材は虫の被害も受けにくいとされています。

ウォールナットはマホガニー、チークなどと並び賞される世界的な銘木で、家具の材料としては特に評価されています。
用途
ウォールナットは高級感のある色調と木目を持った樹種なので、家具材や彫刻、化粧単板として重宝されています。
内装材として利用する場合は使用料を減らす為に化粧単板に加工して用いる事が多いようです。
その他の特殊な用途としては拳銃の銃床、楽器の材料などがあげられます。

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