木材博物館は国産材及び、世界中の木材の種類、特徴などをご紹介している木材図鑑です。

ウイローヤナギ科 | 広葉樹

ウイローの板
原産地
ヨーロッパ、中東、西アジアなどに分布しています。
比重
気乾比重:0.34~0.45
強度
やや軟らかい
特徴
ウイローは樹高が20m、胸高直径が1mほどの大きさになる木です。ヤナギ科に属するウイローは日本の柳の木と同じように枝が垂れ下がっており、川の近くの酸性の土壌で生育しています。

乾燥は特に問題なく行う事ができ、経過も良好で乾燥中の劣化はほとんど見られません。
ウイローは強度的にはあまり優れている木材とは言えません。曲げの適正に関しても低いようです。
比重を見ると分かりますが、広葉樹としては非常に軽い樹種で軟らかさもある為、加工は容易です。しかし、僅かですが道具の刃先を鈍らせる性質を持っている傾向があり、水分を多く含んでいる場合もあるので、その点は注意が必要です。
また、耐久性が低く、腐りやすい上に虫の害も受けやすいので、なんらかの処理を施すか、用途を工夫するなどした方がよいでしょう。

全体的にはウイローは比較的、安価で加工しやすく、仕上げを行いやすいと言う事が大きな特徴だと言えるでしょう。
ウイローの木
その他の名称
ホワイトウイロー、コモンウイロー
学名:[Salix alba]
価格
やや安価
色調
辺材はほぼ白色、心材はピンク色を帯びた乳白色、または淡い黄白色。稀に波を打ってキラキラと輝く杢がでているものがあります。
用途
ウイローは主にクリケットバット用のブレードの材料として利用されます。
そのほかの用途としては義肢、化粧単板、家庭で使用される小物などの材料として用いられます。
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