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マカライボボックスウッドイイギリ科 | 広葉樹

マカライボボックスウッドの板
原産地
主に南米のコロンビアおよびベネズエラ。その他にもキューバやドミニカ共和国などにも生育しています。
比重
気乾比重:0.85
強度
やや硬い
特徴
マカライボボックスウッドは比較的、小さな部類の木で樹高は3mほどで胸高直径が15~30cmほどしかありません。また、強い光沢のある表面を持っている事も特徴のひとつです。
乾燥は非常に遅く、表面に割れを生じやすい傾向にあります。しかし乾燥後は寸度安定性の非常に高い木材となります。
加工適正は高く、木理が通直な為、特に問題なく容易に加工できます。釘打ち、ネジ止めの際は下穴を開けておいた方が良いでしょう。
耐久性は非常に高いのですが、一部の虫による虫害は受けやすい。仕上げにおいては元々、美観に優れた光沢を持った木なので美しい仕上がりを得る事ができます。
注意点としては湿気が多いと青いシミが出る事があるので、日本のように湿気が多い国においてはあまり湿気がない箇所で使用するなど工夫が必要になります。
マカライボボックスウッドの木
その他の名称
ベネズエラボックスウッド、ウェストインディアンボックスウッド、コロンビアボックスウッド
学名:[Gossypiospermum praecox]
価格
やや高価
色調
辺材、心材共に乳白色から淡黄色。心材と辺材が同じ色調の為、境界は不明瞭で区別は容易ではありません。
用途
マカライボボックスウッドは主に道具の柄、チェスの駒などの小物の材料の他、版画の版木、ピアノなどの楽器の材料に用いられます。
また、美観が優れている事からスライスカットされて化粧単板としても利用されます。そのほか、この木の特徴である高い寸度安定性から計測器具、製図道具などの材料としても使われるようです。
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