木材博物館は国産材及び、世界中の木材の種類、特徴などをご紹介している木材図鑑です。

マンソニアアオギリ科 | 広葉樹

マンソニアの板
原産地
アフリカ大陸の西海岸、熱帯雨林気候の地域に分布しています。
比重
気乾比重:約0.59
強度
やや硬い
特徴
マンソニアは樹高が30m、胸高直径が0.7mほどの木です。
乾燥が早い樹種ですが、乾燥中、乾燥後にわずかな変形、収縮が見られます。強度は全体的に中庸で、蒸し曲げなどの曲げ強さに関しては高い適正を持っています。
加工は比較的、行いやすい。しかし、粉塵が目、のど、皮膚、鼻などに触れるとアレルギー反応を起こす危険性があるので、フェイスマスクなどで対策を行なった方が良いとされています。
加工性同様、釘打ち、ネジ止めとの相性は良好で問題なくおこなえ、艶出し剤などで美しく仕上がります。また、虫害も受けにくく、耐朽性にも優れている為、一度、加工してしまえば、非常に良質な材料となります。
表面には縞模様があり、肌目は均一で滑らかです。
外観が美しく、色調がややウォルナットに近い為、ウォルナットの代用品などとしても用いられます。
マンソニアの木
その他の名称
学名:[Mansonia alitissima]
価格
やや高価
色調
辺材は灰白色、心材は帯紫褐色で、色調が違う為、辺材、心材の境界は明瞭で見分けやすい。
用途
マンソニアは内装材、家具、ピアノなどの楽器の材料に利用されています。
また、リップルマーク(波状杢)の美しい材などはスライス加工をおこない、化粧単板として、家具や羽目板などに用いられます。
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