木材博物館は国産材及び、世界中の木材の種類、特徴などをご紹介している木材図鑑です。

クロガキカキノキ科 | 広葉樹

クロガキの板
原産地
国内では北海道を除き、全国的に分布、また、アメリカの東側には同種のパーシモンも生育しています。
比重
気乾比重:0.65~0.85
強度
硬い
特徴
クロガキは樹高は30m前後、胸高直径は0.8m以下の大きさに成長する木です。
乾燥は難しいが乾燥後は柿渋が固まり、狂いの少ない安定した材料になり、油脂分が多い為、乾拭きしているだけで美しく光りはじめます。
クロガキはその独特の力強い木目から、古くから珍重されてきた材で、指物の材料としてなど大変人気があり、磨耗に強い事でも有名で、この木材から作った織物用のシャトルは交換なしで1000時間耐えるとの報告もあります。
なかでも黒い縞に沿って緑色の縞が見えるものが孔雀杢とよばれ最高の材とされています。
辺材はヒラタキクイムシの害を受けやすい傾向があるが、心材は耐久性があります。
クロガキの木
その他の名称
パーシモン、ホワイトエボニー
学名:[Dipspyros Kaki Thumb]
学名:[Dipspyros virginiana]
価格
高価
色調
心材が小さく、辺材は灰色を帯びた艶消しの白色で、心材は暗褐色で黒色の斑状の筋が入っています。
用途
クロガキは和家具や茶道具などの指物、碁石を入れる碁笥や万年筆の最高の材料として利用されています。
また、内装材の床柱としては紫檀や黒檀よりも上位のものとされます。
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