木材博物館は国産材及び、世界中の木材の種類、特徴などをご紹介している木材図鑑です。

キリノウゼンカズラ科 | 広葉樹

キリ柾目
▲ キリの柾目
原産地
国内では北海道を除き、全国的に分布しています。
比重
気乾比重:0.19~0.30
強度
軟らかい
キリの板
その他の名称
学名:[Paulownia tomentosa]
価格
色調
辺材、心材ともに淡灰白色で、ほぼ同じ色の為、辺材、心材の境界は不明瞭で見分けるのは難しい。
特徴
キリは日本の木材の中で最も軽い木で吸湿性に優れており、狂いにくいという特徴を持っています。

桐(キリ)は家紋などのデザインにもよく見られ、古くから日本人の暮らしの中にあり日本人の文化や歴史とは深いかかわりがありました。

火に対しては表面が焦げて炭化し、中までは火が届きにくいという性質を持っている事から火災があっても中身までは燃えくく、大事なものを納めておく為の家具の材料として重宝されてきました。熱の伝導率が低いのもこの木の特徴です。

現在、国内市場の9割近くが輸入材とされていますが良質な材が多いので国産のキリとの差は殆どなく、特に問題なく使用できると言われています。
この輸入材の恩恵を受け、桐は昔の価格の1/5~1/8の価格で手に入るようになりました。

一般的に栽培で育ったキリは木目が荒く、光沢にかけるとされています。
用途
キリは桐ダンスや桐箱の材料ととして有名です。
強い吸湿性も持つ事から通常のタンスも内側には桐がよく使われます。
その他の用途としては最高級の下駄の材料としても利用されています。

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