木材博物館は国産材及び、世界中の木材の種類、特徴などをご紹介している木材図鑑です。

チェリーバラ科 | 広葉樹

チェリーの板
チェリーの葉と実
原産地
中米および南米の北部、アメリカ東部、カナダの大西洋岸に分布しています。
比重
気乾比重:0.58~0.61
強度
硬い
特徴
チェリーは樹高が20m前後、胸高直径が0.6m前後に達する木です。チェリーは日本のヤマザクラと同じ樹種で正式にはブラックチェリーと呼ばれ、日本のサクランボより黒みの強い赤黒い実を付けます。
曲げ強さ、圧縮強さ、耐衝撃性、耐朽性などは中庸で、加工は容易ですが、道具の刃先を鈍らせ、刃を切れなくする性質を若干持っている為、加工の際には道具の刃先を定期的に点検するなどの準備が必要です。

チェリーは乾燥すると寸度の安定した強い材料となり、艶出し材などで仕上げると大変美しい仕上がりを得る事が出来る為、家具材としての価値が高く、重宝されている木材です。
チェリーの木
チェリーの樹皮
その他の名称
ブラックチェリー、ワイルドブラックチェリー、ワイルドチェリー
学名:[Prunus serotina]
価格
やや高価
色調
辺材は少し桃色がかった乳白色で、心材は桃色がかった淡褐色です。辺材、辺材の境界は明瞭ではっきりしています。
用途
チェリーの木材は国内では家具の材料などとして利用されていますが、アメリカではその丈夫さから、棺の材料としても利用されています。
強度だけでなく、見た目も美しいので家具材や靴ベラなどの小物類、内装材の化粧単板としても使用されます。
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