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セイロンサテンウッドミカン科 | 針葉樹

セイロンサテンウッド写真1
原産地
セイロンの名前の通り、スリランカに主に生育しています。その他にもインドの中部および南部にも分布しています。
比重
気乾比重:0.98
強度
硬い
特徴
セイロンサテンウッドは樹高が15mほどの大きさに成長する木です。この木材は太陽の下で表面を見ると光が反射し、黄金色に光り輝く素晴らしい光沢を持っています。

乾燥の際にこの木材は割れやねじれを起こしやすい傾向があるので、ゆっくりと時間をかけて注意深く乾燥させる必要があります。しかし、人口乾燥とは相性が良い為、劣化しづらくなります。また、乾燥後の安定性は高い木材です。

比重が重い木材で強度が高い印象がありますが、衝撃に対する耐性はあまり高くありません。逆に蒸し曲げ、圧縮などの適正は非常に高いと言えます。

加工についてはこの木が持つ道具の刃先を鈍らせる性質には十分に注意する必要があり、釘打ちなどを行う場合は下穴をあけた方が良いでしょう。

耐久性に関しては中庸ですが、前述の通り、表面の光沢が大変、美しく、肌目も滑らかで香りも良いという特徴を持つ為、非常に需要の高い木材です。
セイロンサテンウッド写真2
その他の名称
インディアンサテンウッド、フラワードサテンウッド、ブルタ
学名:[Chloroxylon swietenia]
価格
やや高価
色調
辺材、心材ともに淡い黄色、又は黄褐色をしています。また、時間の経過と共にやや色が濃くなる性質があり、褐色の筋が表面全体に見られます。
用途
セイロンサテンウッドは昔から価値の高い木材とされており、キャビネットなどの高級家具や内装材として利用されてきました。
また、ろくろ細工にも向いていて、美しい杢のでているものはスライスカット加工を行い、化粧単板となります。
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