木材博物館は国産材及び、世界中の木材の種類、特徴などをご紹介している木材図鑑です。

オルダーカバノキ科 | 広葉樹

オルダー写真1
原産地
コモンオルダーは主にヨーロッパ、ロシア、中国、日本などに分布。
レッドオルダーはカナダおよび、アメリカの太平洋岸に分布しています。
比重
気乾比重:約0.53
強度
特徴
オルダーは川の傍、湿地、沼地などに生育し、樹高は20m、胸高直径は70cmほどの木です。
乾燥はかなり早く、加工に関しても手道具、電動工具共に行いやすい木材です。
また、組み立ての際の釘打ち、ネジ止め接続、接着剤による接着についても問題なくできますが、強度に関しては中庸な木材なので強度が必要な場所にはやや不適とされています。
表面はステインと艶出し剤で美しく仕上がりますが、他の多くの木材同様に辺材はキクイムシなどの虫害を受けやすいという欠点があります。
オルダーは耐久性がやや低く、腐りやすいなどの欠点も持った木材ですが、保存薬剤は良く吸収するので、その欠点については処理を施すことで補う事ができます。
オルダー写真2
その他の名称
コモンオルダー、グレイオルダー、レッドオルダー、アルダーなど。
学名:[Alnus spp.]
価格
色調
辺材、心材ともに橙褐色から薄赤褐色。見た目が似ている為、辺材、心材の境界の判別は容易ではない。
用途
オルダーは主に彫刻の材料とされ、それ以外の用途としては小物、生活用品や玩具などがあげられます。また、木靴の材料にもなり、義肢に関しては最適な材料とされて珍重されています。
瘤杢などの美しい杢がでているものは、そのままでの装飾用の材料としての利用の他、スライスカットして、化粧単版としても利用されます。
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