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ジリコテムラサキ科 | 針葉樹

ジリコテ写真1
原産地
ジリコテは中米、メキシコの南部からグアテマラ、ベリーズなどに生育しています。
比重
気乾比重:0.88
強度
非常に硬い
特徴
ジリコテは樹高が25m、胸高直径が0.8mほどの大きさの木です。木材となった物は最上のウォルナットのような外観の美しさと肌目を持っています。

乾燥は亀裂が入る事がある為、難しい部類に属します。しかし、乾燥後は変形や割れの起こらない非常に安定性の高い木材となります。
ジリコテは加工に関しても非常に良好で、硬い木材であるにも関わらず、縁が欠けたり裂けたりする事はなく、その他の硬い木材と比べて加工性は驚くほど高い。
また、強度には高い信頼性があり、特に弾力性に関しては非常に高い値を記録しています。
このようにジリコテの高い評価を受けている木材であり、その評価の中で唯一、並であると言えるのは耐久性くらいのものだと言えます。

しかし、ジリコテは現在、大変、希少な木材となっており、認証されてる木材は殆どなく、専門業者から僅かに供給されるのみとなっています。その為、その価格も非常に高価です。
ジリコテ写真2
その他の名称
学名:[Cordia dodecandra]
価格
希少
色調
辺材は淡い白褐色、心材は暗褐色、さらに濃い色の筋が見られます。辺材、心材は全く色調が違う為、その境界は明瞭です。
ウォルナットに似た印象があります。
用途
ジリコテは高級家具の材料として主に利用されます。その他の用途としてはフローリングなどの内装材や銃床などがあげられます。
また、割れにくいという特性を活かし、彫刻の材料としても使用されます。
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