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ペルポックニシキギ科 | 広葉樹

ペルポックの板
原産地
ペルポックは主に東南アジアに分布しており、ミャンマー、タイ、インドネシア、ベトナム、ラオス、カンボジア、マレーシア、ニューギニアの他、インドでも生育しています。
比重
気乾比重:0.34~0.64
強度
やや軟らかい
その他の名称
ロフォペタルム、プルプウレペック、チロ、ソンサルン
学名:[Lophopetalum spp]、[Lophopetalum javanicum]
価格
色調
心材と辺材の両方が淡い黄褐色をしており、心材と辺材の境界も不明瞭で境界線は分かりにくくなっています。
また、紫色を帯びた柔組織が密にある為、紫色を帯びているように見える事もあります。
特徴
ペルポックは東南アジアやインドなど広い地域で生育している樹種で加工性が良く接着や塗装も容易な為、木工初心者でも木材として利用しやすい木です。

乾燥についても難しさはなく、変形もあまりなく、薄い板であれば天然乾燥でも2か月ほどで乾燥します。
木理は交錯しており、板目には笹杢のようなジグザグ模様がでます。

加工に関してはノコギリやカンナとも相性が良く、切削作業は捗ります。
腐食に対する耐久性はありませんが薬剤を注入する事によって腐りにくくする事ができ、薬剤の注入も難しくありません。

木材としての欠点は材がやや軟らかく、摩耗しやすい点などがあげられます。
用途
ペルポックは加工しやすく塗装とも相性が良いのでペンキの下地材、箱材、梱包材、枠材、造作材、額縁、天井材などに用いられ、彫刻の材料にされる事もあります。
最近ではラミンの代用品として使用される事もあります。

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