木材博物館は国産材及び、世界中の木材の種類、特徴などをご紹介している木材図鑑です。

モンキーポッドマメ科 | 広葉樹

モンキーポッドの板
原産地
アメリカ合衆国、ハワイをはじめ、中南米の国々、西インド諸島や東南アジアなど、太平洋に接した地域に広く分布しています。
比重
気乾比重:0.56
強度
やや硬い
特徴
モンキーポッドはかなり大きく成長する樹種で大きいものでは枝張りが60m近くにまでなります。日本では日立のCMである「この木なんの木、気になる木・・・」というテーマソングと共に画面いっぱいに表示される木としても有名です。また、実際のCMに使われている木はハワイ州のオワフ島にある「モアナルア・ガーデンパーク」で見る事が出来るそうです。

乾燥に関しては大型の木材である場合が多い事もあり、やや困難な樹種で、時間をかけて注意深く行う必要があります。
また、木材としての強度は広葉樹としては全体的に中庸程度です。
加工は手道具でも機械でも容易に行う事ができますが、カンナがけに関しては、やや難しいようです。
耐久性については南方材である事もあり、腐蝕に強く、磨耗しにくいという良い特性を持っています。

日本では入荷量の少ない木材ですが、加工品などを見る機会があった場合は、これがあのCMの木か・・・と考えながら手にとってみると今までとは違った印象を持つ事ができるでしょう。
モンキーポッドの木
その他の名称
レインツリー、サマン
学名:[Samnea saman]
価格
色調
辺材は灰白色、心材は金褐色で、色調が異なっている為、辺材、心材の境界は見分けやすい。また、不規則な縞模様が見られる事もあります。
用途
モンキーポッドは大木になりやすい樹種の為、幅の広い木材が取りやすい事から主に家具材として利用され、内装材や彫刻の材料としても使用されます。
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