木材博物館は国産材及び、世界中の木材の種類、特徴などをご紹介している木材図鑑です。

クワクワ科 | 広葉樹

クワの板
原産地
全国的に植栽が行われており、特に伊豆七島の御蔵島産、三宅島産のクワが良いとされています。
比重
気乾比重: 0.62
強度
硬い
特徴
クワの樹木は大きいものは十数メートル、胸高直径は60cmに達するが、一般的なものは数メートル程度の小さな木です。

一般的にクワは銘木とされていますが、特に伊豆七島の御蔵島、三宅島で産出される「島桑」が最高級の材料として知られ、緻密な年輪と美しい木目がでることで知られるが蓄積は極めて少なく、貴重な材です。

昔からクワで湯飲などを作ると熱さが手に伝わらず、湯冷めしにくいと言われてきました。
また、落とした場合も破損しづらく、曲げの適正も高く、耐久性がある為、陶磁器などと比べても、実用性の観点から見ても大変、優秀な材料だといえます。
クワの木
その他の名称
ヤマグワ、ヤマボウシ
学名:[Morus bombycis]
価格
高価
色調
辺材は淡黄白色で、心材は黄褐色。辺材、心材の境界は明瞭ではっきりしています。
用途
クワは茶箪笥、長火鉢、ちゃぶ台などの高級和家具の材料として使用されてきました。
他にも木魚や指物、湯飲茶碗などの材料としても珍重されています。

クワの加工には特に高い技術が必要とされ、材料が完成品の出来あがりに非常に大きな影響を与えると言われている指物の世界では最高級の木材のひとつとされています。
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