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クスノキクスノキ科 | 広葉樹

クスノキの柾目
▲ クスノキの柾目
クスノキの木
原産地
クスノキは関東以南の主に西日本に生育しています。
比重
気乾比重:0.52
強度
やや軟らかい
特徴
クスノキの板
その他の名称
クス、ショウノウノキ
学名:[Cinnamomum camphora]
価格帯
色調
辺材は帯黄紅褐色、心材は淡黄白色で、辺材、心材の境界は不明瞭で少し見分けづらい。
用途
特徴
クスノキは大きいものだと樹高が30mにも達する樹種で中には樹齢が千年を超えるものもあり、古くから信仰の対象として神社仏閣に植林されてきました。

クスノキの木材は軟らかくて加工しやく、磨くと光沢がでるという良い特徴を持っていますが逆目を起こしやすく乾燥も難しい為、ゆがみやひずみなどで狂いやすいという欠点を持つ樹種でもあります。

クスノキは内部に樟脳油を含む為、耐朽性、保存性には大変、優れていますが、その油の影響で塗装を施した際にまばらになりやすく下処理を行わないと均一な塗装が難しいという性質も持ちます。

古木には瘤杢(こぶもく)がでているものもあり、見た目が特徴的で美しいので内装材などとして珍重されています。

クスノキは日本の木を幹周で計測した巨木ランキングでは上位の7割以上を占める樹種で幹周がとても太くなる事もこの木の特徴のひとつだと言えます。
用途
クスノキは天然の樟脳を含む為、虫を寄せ付けないという特性を持つ事から、家具材として古くから利用されてきました。
しかし、現在ではこの樟脳の匂いが嫌いな人が増えた為、この匂いを消す処理を行ったものが多いようです。

比較的、刃が通りやすいという特徴からクスノキは彫刻などの材料としても使用され、内装材としても有用です。

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