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イディグボシクンシ科 | 広葉樹

イディグボの板
原産地
中央西アフリカ。主に赤道ギニア、シエラレオネ、リベリア、コートジボアール、ガーナ、ナイジェリアなどに分布しています。
比重
気乾比重:0.56
強度
特徴
イディグボは樹高が40m以上、胸高直径が1mほどになる木で、廃材率が低く、屋外でも耐久性が高い事が特徴の木です。

乾燥には時間がかからず、ねじれなどの変形も殆ど見られません。また、乾燥後は狂いの少ない安定した木材になります。
強度は広葉樹としてはあまり高いとは言えず、中でも弾力性や衝撃に対する耐性は低く、特に高い強度を示す部分もありません。
加工性に関してはあまり良いとはいえませんが、木理は基本的に通直で道具の刃先を鈍らせる性質も殆どなく、釘打ち、ネジ止め共に相性は良好です。しかし、湿気の多い場所で鉄などに触れると色移りをする可能性があります。
耐久性に関しては前述の通り、屋外での耐久性が高く、心材は虫の害に対しても耐性を持っています。

イディグボは現在、絶滅危惧種であり、認証された供給もほとんどないようです。
イディグボの木
その他の名称
ブラックアフラ、アフリカンチーク
学名:[Terminalia ivorensis]
価格
色調
辺材、心材ともにあまり色の違いなどはなく、淡い黄色または桃色を帯びた薄い褐色をしています。色の違いがあまりない為、当然、辺材と心材の境界は不明瞭です。
用途
イディグボはその特性を活かした外装材として用いられる他、内装材としても有用です。
また、あまり高級ではない家具の材料としても利用されます。
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