木材博物館は国産材及び、世界中の木材の種類、特徴などをご紹介している木材図鑑です。

ヒメコマツマツ科 | 針葉樹

ヒメコマツの板
原産地
国内の全国的に生育しているが比較的高い所にしか分布していない。
比重
気乾比重:0.41~0.45
強度
特徴
ヒメコマツは樹高が30~35mにもなる比較的、大きな木で、枝に松葉が5枚付く為、ゴヨウマツとも呼ばれた木です。(これに対し、アカマツ、クロマツなどは2葉松)
加工は容易で削りあがりは美しいのですが、ヤニがでやすく、保存性もあまりよくありません。
現在は蓄積が少なくなってきた為、ロシアから輸入された同じ種の木である「紅松」がよく利用されている。
ヒメコマツの木
その他の名称
ゴヨウマツ、キタゴヨウマツ、紅松
学名:[Pinus parviflora]
価格
やや高価
色調
辺材は白色で、心材は淡黄褐色。辺材、心材の境界は不明瞭で見分けづらい。
用途
ヒメコマツは削りあがりが良い為、鋳物の木型材として優秀な木で、様々な機器の模型の製作に使われてきました。
また、ピアノの鍵盤下地やバイオリンなどの楽器の材料としても利用されます。
木材以外の利用方法としては盆栽や庭園などの観賞用があげられます。
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