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アンダマンパドウクマツ科 | 広葉樹

アンダマンパドウクの板
原産地
アンダマンパドウクは東南アジアのアンダマン諸島にのみ生育しています。
比重
気乾比重: 0.77
強度
硬い
アンダマンパドウクの木
その他の名称
アンダマンレッドウッド、バーミリオンウッド、レッドナーラ、イエローナーラ
学名:[Pterocarpus dalbergoides]
価格
高価
色調
辺材は淡黄灰褐色、心材は帯黄桃色~深い紅色。心材には美しい暗赤色の縞模様が見られ、その外観を更に魅力的にしています。
特徴
アンダマンパドウクは樹高が30m、胸高直径が1mほどに成長する木です。アンダマン諸島に生育している事からこの名がつきました。また、ナーラと呼ばれる事もありますが、その種ではありません。

乾燥は人口乾燥などで特に問題なく行う事ができ、乾燥後は寸法の狂いなどが見られない安定性の高い木材となります。

強度に関しては硬度は高いのですが弾力性や耐衝撃性は中庸です。しかし、緻密な木質の為、密度は高いと言えます。

加工は問題なく行う事ができ、接着性なども良好ですが、若干、道具の刃先を鈍らせる性質を持っているようなので注意が必要です。
アンダマンパドウクの優れた見た目と共に注目すべき点は、腐食に対する高い耐久性です。特に防腐処理を行わなくても非常に腐りにくいという木材として良い性質を持っています。

アンダマンパドウクは認証された木材を探すのは難しく、供給が限られている事から高価な木材となっています。
用途
アンダマンパドウクはその魅力的な外観を活かし、高級家具やフローリングなどの内装材、ビリヤードの台などの材料として用いられます。
また、その高い耐久性からボートや彫刻の材料としても人気があります。

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