木材博物館は国産材及び、世界中の木材の種類、特徴などをご紹介している木材図鑑です。

チーククマツヅラ科 | 広葉樹

チーク板目
▲ チークの板目
チークの木
原産地
ビルマ、ベトナム、インドネシアなどの東南アジアの国に分布しています。
比重
気乾比重: 0.57~0.69
強度
硬い
チーク柾目
▲ チークの柾目
その他の名称
学名:[Tectona grandis]
価格帯
希少
色調
辺材は淡黄褐色で、心材は暗金褐色だが、心材は空気に触れていくことで中褐色から暗褐色に変わっていきます。
特徴
チークの樹木は大きいものだと樹高40~45m、胸高直径は1.8~2.4mに達しますが、多くの場合、樹高9~11m、胸高直径は1~1.5mほどの大きさです。

チークはその強い耐久性と優れた特性、美しさから世界的に高い評価を受けており、銘木の中の銘木とされています。
最大の特徴はチークの中には良質の油、木製タールが含まれており、塗装などをしなくても摩擦などに強く、時間が経っても材質が変わらない事にあります。
また、この特性からチークは肌触りが滑らかで、酸化、腐食に強く、水にも強いという木材としての良い特徴を持ちます。

加工においては材中に石灰質を含んでいる事からカンナなどをかけると刃先を摩耗させるという性質があるので注意が必要ですが、硬さの割には加工は容易でサンダーなどもかけやすい材となっています。
用途
チークは船舶・家具などの材料や建築材、フローリングなどの内装材、家の外装材としてなど幅広く利用されています。
チークを使用した有名な例としては豪華客船クイーンエリザベス2世号のブリッジや内装に使われてる事などがあげられます。

木材アクセスランキング TOP10