木材博物館は国産材及び、世界中の木材の種類、特徴などをご紹介している木材図鑑です。

パオロサクスノキ科 | 広葉樹

パオロサ写真1
原産地
南米のブラジルに生育しています。
比重
気乾比重:0.82
強度
硬い
特徴
パオロサは樹高が30m、胸高直径が1mほどの木でまっすぐに成長する為、木材として利用しやすい樹種だといえます。
このパオロサ(パウロサ)という名前は幅広い樹種に使用される事がある為、樹種の特徴も様々なものがあり、一言では言い表しづらく、混乱の原因にもなっています。(モザンビーク産の桃色の木は全てパオロサと呼ばれているなど)

パオロサの木材としての特徴としてはチークと同様に非常に耐久性に優れた特性を持っており、光沢は中庸ですが美しい仕上がりを見せます。
加工は容易ですが乾燥時に劣化するという特徴があり、乾燥後は狂いも生じる事もあるようです。

パオロサは類似した樹種で精油が抽出できるものがあり、そちらは乱伐が原因で現在、絶滅危惧種と考えられているそうです。
パオロサ写真2
その他の名称
パウロサ
学名:[Aniba duckei]
価格
やや高価
色調
やや赤や紫色を帯びた暗褐色が多いのですが、変異種も見られる為、様々な色のものが存在しています。
用途
パオロサは主に高級家具の材料として用いられる。耐久性が高いのでフローリングやボートの材料としても利用されます。
また、ローズウッドの代用品としての利用もこの樹種の価値の一つとされています。
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